アイヌ民族文化財団(札幌)は、12日に開業3周年を迎えた白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)で15~17日、記念イベント「ウポポイ祭」を開く。道内3市町に残る古式舞踊を披露し、白老町、浦河町、釧路管内白糠町に伝わるアイヌ料理を無料で提供する。
古式舞踊は、白老民族芸能保存会(15日)、帯広カムイトウウポポ保存会(16日)、千歳アイヌ文化伝承保存会(17日)が、国立アイヌ民族博物館そばのチキサニ広場で披露する。各日午前10時半と午後0時半からで、鑑賞後は一緒に踊ることができる。雨天時は会場を体験交流ホールに移す。
伝統料理は、体験学習館で各日午前11時にオハウ(温かい汁物)、午後3時に軽食を、100食ずつ提供。各地域の文化伝承者が語るアイヌ料理の話を聞きながら味わう。開始1時間前から整理券を配る。
いずれも参加には入場料が必要。
会期中は「ウポポイShopデジタルスタンプラリー2023夏」も展開する。ウポポイ内のレストランや売店を利用してデジタルスタンプを集めると、抽選で景品がもらえるイベントで、QRコードから参加できる。
レストランや売店ではシカ肉を使った創作料理も提供し、祭りを盛り上げる。広報担当者は「知って、踊って、味わうアイヌ文化の3日間を堪能して」と呼び掛けている。