7月10日は、数字の語呂合わせで全国納豆協同組合連合会が定める「納豆の日」。その納豆には免疫力の増強や整腸効果、美容美肌効果があるとされ、わが家の食卓にたびたび登場する。
納豆の原料は大豆。農水省などによると、大豆は国内需要量約356万トンのうち、国内自給率は約7%。大半が米国やブラジルを中心とする輸入に頼っているのが現状だ。輸入大豆のうち、納豆やみそ、しょうゆ、豆腐などの食品加工に3分の1が使われる。
輸入大豆で気になるのが「遺伝子組み換え作物」かどうか。4月から食品表示に関する国内基準が変わり、商品に「遺伝子組み換えでない」「不使用」といった表示が実質できなくなった。表示していながら遺伝子組み換え作物が混入していると、厳しい行政指導を受けかねないからだ。組み換え作物が「5%以上」混じる場合は表示義務が継続されたが、「5%未満」の場合は表示不要に。その基準は欧州連合が定める「0・9%以上」と比べると、はるかに緩い。
基準変更は、表示内容をより厳格に運用するためとされている。遺伝子組み換え作物に対する判断とその選択が消費者に求められる一方、食品への使用・不使用の確認方法が不透明になった。(教)