白老宏友会の生活介護事業所「愛泉園」(町竹浦344)が手掛ける果実カシスの収穫期が訪れている。カシスのおいしさを知ってもらい、ジャムなどにして楽しんでもらおうと、同園は14~16日に「カシス狩り」を隣接地の薬草園で初開催する。カシスの苗も数量限定で販売する。
カシスは、カシスソーダやカシスオレンジなどの飲料品名で知られ、芳醇(ほうじゅん)な甘みと爽やかな酸味が特徴。北欧やニュージーランドからの輸入品が多いが、国内では青森県での作付けが有名。
同園は1984年に知的障害者の入所更生施設として開設。96年に隣接する河川敷に薬草園を整備し、2019年からシカの食害に強く白老の気候に合うカシスの栽培を始めた。
6年ほど前からは職員を青森に派遣して栽培手法を学び、技術を向上。現在は500本ほどの苗木を育て、今年は200キロを収穫する予定。6月に同園のカシスを使ったジェラートを提供する店を町川沿に開設したことや、リキュールへの活用を視野に入れ、今後は年間収穫量1トンを目指して園内を整備していくという。
カシス狩りは各日午前10時~午後3時。入場料金は中学生以上500円、小学生200円、幼児無料。持ち帰り価格は100グラム120円で、入場料を支払った人は1人100グラムを無料で進呈する。
問い合わせは同園 電話0144(87)3800。