安平町早来北進のときわ公園を会場に1、2両日に開かれた「あびら夏!うまかまつり」には、2日間で約2万9000人が訪れたと同まつり実行委員会が発表した。開催前まで心配されていた天候も何とか持ちこたえ、来場者数は胆振東部地震発災前の水準まで回復した。またJR室蘭線を利用した来場者に商品券を配布するイベントでは、当初予想した250人を大きく上回る341人の利用が2日間であった。
同実行委によると、2019年は胆振東部地震の影響で会場を変更し、花火大会の中止を余儀なくされた。20、21年はコロナ禍で祭りの開催自体を見送った。昨年は町民限定で1日のみの開催にしたため、2日間開催は4年ぶり、通常に戻しての開催は5年ぶりとなった。
来場者の内訳は、夜の打ち上げ花火に合わせて来場者が増えた初日が1万4000人、タレントショーなどを繰り広げた2日目が1万5000人。駐車場は臨時も含めてほぼ埋まり、飲食ブースなどでは「初日の段階で商品が売り切れたため、2日目のために買い出しに出た事業者もいたようだ」と実行委の担当者は説明する。
今回で4回目の実施となったJR利用者への商品券配布は初日で予定の250人を超えた。この日は「満員車両の便もあり、商品券が無くなって配布できなかったお客さんもいた」と、2日目は用意する枚数を急きょ追加して対応した。
実行委は「お祭り自体を求めていたお客さんが、コロナ禍による制限が解除され、ようやく外に出られるようになったことが大きいのでは。体感的には、これまでで一番人が入ったように感じた」と話している。