札幌大学に通う中国、韓国、ベトナムの交換留学生計4人が4日、むかわ町の鵡川高校(柳本高秀校長)を訪れ、2年生49人と交流した。歴史総合の授業に参加して、それぞれ母国の歴史を紹介し合い、異なる文化への理解を深めた。
鵡川高、札大、むかわ町の三者の包括連携協定に基づく高大地連携事業の一環。
ベトナム出身のチャン・ティ・ヴィさん(21)は、ベトナムの革命家ホー・チ・ミンについて述べた。現在、国の最大都市の名称や紙幣になっていることなどを取り上げ、「ホー・チ・ミンがいなければ今のベトナムはないと思う」と語った。ベトナムのお薦めスポットとしては「ダナンが一番きれい」と笑顔で応じた。
中国出身のガン・ヒヒさん(20)は日清戦争の敗戦について、中国の視点から「大きな衝撃」「屈辱」と教わったことを説明。「今の時代に生まれてよかった。歴史の教訓から学ぶことが必要」と平和を訴えた。
鵡川高生は日本の歴史上の人物を中心に取り上げた。福士樹さん(17)は北里柴三郎を紹介し、伝染病予防の功績をアピールした。留学生の発表を聞き、「日本語が上手で、頑張って勉強していたことが伝わった。それぞれの国のことももっと知りたいと思った」と話していた。
留学生の一行は午後から、地元農家で働く技能実習生との交流会に参加したほか、むかわ四季の館で温泉を楽しんだ。