北海道登別洞爺広域観光圏協議会(会長・小笠原春一登別市長)は6月29日、2023年度第1回通常総会を登別市観光交流センターヌプル(市登別港町)で開いた。国内外の旅行博覧会、国などと連携した商談会、セミナーへの参加などを盛り込んだ事業計画を決めた。
同協議会は、登別市、室蘭市、伊達市、白老町、壮瞥町、洞爺湖町、豊浦町の7市町と観光、文化、交通、運輸、環境関係団体など約20団体による組織。
事業計画の審議では、重点戦略としてインバウンド(訪日外国人旅行者)入り込みの本格的な回復を目指したプロモーションの再開、2023台北国際旅行博(11月)やタイ国際旅行フェア(来年1月)といったITF(国際旅行博)への参加、北海道観光振興機構と連携した香港、中国、韓国への情報提供を行うことを決めた。富裕層の受け入れを目指し、事業者対象の「ラグジュアリー(豪華)トラベルマーケットセミナー」も12日にヌプルで開催する。
道外からの誘客のため、国内最大の旅行博「ツーリズムEXPOジャパン2023」(10月、大阪・関西地域)にアイヌ民族文化財団と共同出展し、民族共生象徴空間(ウポポイ)とセットで訪れる圏域としてPRする。道内からの誘客を目的に、「首長と巡るバスツアー」を7市町で実施することとし、国、道観光振興機構と連携した商談会、セミナーへの参加も盛った。
このほか、世界的な商談会アドベンチャートラベルワールドサミット(ATWS、9月)参加者の視察を受け入れ、圏域内の体験型観光素材を情報発信していくこととした。
出席した大塩英男白老町長は「ウポポイのある地元として、観光を盛り上げていきたい」とあいさつ。各機関の近況報告の中で、白老東高校の生徒が仙台藩白老元陣屋資料館のボランティアガイドとして道外からの団体修学旅行生を案内したことなどを紹介した。