宮内庁は6月30日、昨年改修を終えた赤坂御用地(東京都港区)内の秋篠宮邸を巡り、秋篠宮家の次女佳子さまは宮邸には転居せず、仮住まいしていた分室に一人で住まれていると明らかにした。
加地隆治皇嗣職大夫が同日の定例記者会見で公表した。宮邸の改修は、秋篠宮さまが天皇の代替わりで皇嗣となることに伴い、2020年3月~22年9月に実施。所要経費は建物の工事費約26億円を含め計約30億2000万円で、改修に伴い、ご一家は宮邸から旧御仮寓所(ごかぐうしょ)に移っていた。
旧御仮寓所は現在、宮邸の分室として、増員となった職員の一部が事務室としても使っている。
加地大夫によると、秋篠宮ご夫妻と長女小室眞子さん、佳子さまで相談した結果、経費節減のため、改修後の宮邸に眞子さんと佳子さまの部屋は設けないことになった。眞子さんが結婚したため、佳子さまは今も分室の私室部分に一人で暮らしているという。
宮内庁は「節減された工事費をお示しすることは困難」としている。
また、宮邸に隣接する赤坂東邸についても、皇室全体での利用を続けるため、宮邸との一体化が見直された。