将棋の藤井聡太七冠(20)=竜王、名人、王位、叡王、棋王、王将、棋聖=は28日、東京都内で指された第71期王座戦挑戦者決定トーナメントの準決勝で羽生善治九段(52)を破り、挑戦者決定戦に進出した。勝てば、永瀬拓矢王座(30)への挑戦が決まり、前人未到の八大タイトル独占に挑む。
藤井七冠は今月1日に史上最年少で名人を獲得しており、八大タイトルのうち残るは王座だけとなっている。終局後、「棋聖戦と王位戦の防衛戦もあるので、(タイトル独占は)全く意識していないが、しっかり準備して臨みたい」と述べた。
タイトル通算100期を目指す羽生九段は「次のチャンスをまたつくれるように頑張っていきたい」と語った。