むかわ町は、町文京にある道の胆振農業改良普及センター東胆振支所を、今年3月末で閉校になった旧宮戸小学校の校舎内に2024年度に移転することを決めた。今年度中に町が実施設計を行い、改修工事を経て、新たな拠点で業務を開始させる計画だ。
町によると、同センターの既存施設は1970年に建てられたコンクリートブロック造りの平屋。41年の耐用年数を過ぎていることから、道は「長寿命化には適さない」として鵡川地区での移転先を町や農協と協議していた。一方、町は閉校した施設の利活用を模索しており、今年3月まで使用していた同校跡地への移転で合意した。
旧宮戸小の校舎は88年の完成。同センターでは、旧職員室と校長室、1階教室の一つを合わせた計187平方メートルを改修して会議室、実験室として使用する。町は実施設計費用として今年度一般会計予算に400万円を計上した。
町農林水産課は「地元の農家も同センターから技術指導や助言を受けており、残っていただけることが大きい。今後も町内で農業振興に貢献してもらえたら」と期待する。