間もなく2歳になる飼い犬がいつでも自由に走り回れる空間を―と先月から自宅の庭で芝を育てている。もともとあった庭木や石を撤去し、ただの草地を数年かけてドッグランにしようとしている。
ネット上ではきれいな芝生の作り方やお薦めの種、肥料などがいろいろと紹介されているが実際にやってみて分かったのは▽野鳥が種を掘り起こすこと▽種をまいた列からは芽が出るが隣の列との間に隙間が生じる▽雑草だけを抜き取る作業の煩わしさ(一緒に生えてくるスギナやタンポポの方が成長スピードが早い)▽雑草の処分に必要なごみ袋の枚数が半端ではない―など。どれも当たり前のことだからかこれらはどこにも載っていなかった。チャットGPTに代表される生成AI(人工知能)が急速に普及し情報を得る手段がますます増えていく中、実体験の大切さを改めて感じている。
芝作りをきっかけに公園ではまず草刈りの状態に目が行くように。これを言うと元も子もないが、ただの草地でも丁寧に刈り込まれてさえいれば見栄えがする。隣の芝生は青いが、少々雑草が交じってもいいとさえ思えてくるのは大ざっぱな性格故か。いずれにせよ資材やノウハウよりも小まめさが肝心で、何事も管理を怠ると台無しになる。(輝)