厚真町の表町公園をメイン会場に24、25日に行われた「あつま田舎まつり」の来場者が、2日間で約2万8000人に上ったと町田舎まつり運営実行委員会が発表した。連日の好天も人出を後押しし、2万人前後だったコロナ前の水準を大きく上回った。同実行委は「まちがにぎわいを取り戻すいいきっかけになったのでは」と手応えを語る。
同実行委によると、胆振東部地震の影響による会場変更やコロナ禍での中止があり、田舎まつり音頭パレードの開催は4年ぶり、市街地でのパレードは5年ぶりだった。
来場者の内訳は、パレードや打ち上げ花火があった初日の前夜祭が1万2000人、キャラクターショーや歌謡ショーなどを繰り広げた2日目の本祭が1万6000人。ここ10年では最大規模の来場となり、会場は飲食やステージを楽しむ人たちであふれた。
参加した町民らは「まちがまとまる機会はなかなかない。祭りはみんなが参加するのでいい」と満喫した様子。ジンギスカンや豚丼、ハスカップといった特産品、スイーツなど飲食の出店には列ができ、売り切れの案内を出すブースも相次いだ。
同実行委は「天候にも恵まれ、感染症流行前のにぎわい以上の来場があった。今後の状況を見ていく必要はあるが、コロナ禍の出口が見えつつあるのではないか」と話した。