アイヌ文化関係団体の職員らでつくるシラウォイ・クンネ実行委員会は7月16日午後1時半から、白老町大町3の白老中央生活館で、アイヌ文化ゆかりの人たちから話を聞くイベント「エカシ・フッチのお話」を開く。
町内在住のお年寄りから、かつての白老町の様子やアイヌ文化について聞き取りを行うため2019年9月、初回を開催。同年11月までに3回開いたが、コロナ禍で中止を余儀なくされていた。新型コロナウイルスが感染法上の5類に引き下げられたことに伴い、約3年半ぶりに再開する。
第4回のゲストは中村斎(いつき)さん(91)。中村さんは1932年、網走市出身。北海道開拓記念館教育普及課長・展示課長、道開拓の村設備室計画課長、旧アイヌ民族博物館(現国立アイヌ民族博物館)展示監修・同館学芸課長を歴任。同館の野外展示基本構想に関わり、2002年に同館長に就任した。08年に退職後は同館の解説ボランティアを務めた。
創立に関わった道開拓記念館や開拓の村、80年代の旧アイヌ民族博物館の話を中心に聞き取るという。実行委メンバーで団体職員の山田美郷さん(57)は「楽しい雰囲気の中で語らいながら、進めていきたい」と参加を呼び掛ける。
定員は50人で要予約。参加費は500円。予約や問い合わせは電子メール アドレス(sirawoykunne@gmail.com)、またはQRコードから。