神戸市西区の草むらで穂坂修君(6)の遺体が見つかった事件で、修君の祖母(57)が「自分の次男が(遺体を入れる)スーツケースを用意するよう指示した」と兵庫県警に証言していることが25日、捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、西区の自宅に監禁されていたとされる祖母への暴行に関しても、「次男が他のきょうだいに指示した」との話が捜査の過程で出ているという。県警は次男の穂坂大地容疑者(32)が修君らへの虐待を主導した疑いがあるとみて調べている。
大地容疑者らきょうだい4人は、自分たちの母親である修君の祖母に対する監禁と傷害の疑いで22日に逮捕された。県警によると、祖母は20日夜、監禁されていた自宅を抜けだし、保護された。祖母の背中には棒状のもので殴打されたような傷があったという。
修君の背中にも多数の打撲痕があり、司法解剖の結果、死因は外傷性ショックの疑いと判明した。19日ごろ死亡したとみられる。
修君の遺体はスーツケースに入れられた状態で、自宅から約800メートル離れた草むらで見つかった。きょうだい4人が自宅からケースを運んで歩く姿が近隣住民に目撃されているほか、付近の防犯カメラにも4人連れが映っていた。