下流域

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2023年6月24日

 上水道用水や農業、工業用水の取水、洪水調整や発電などのために川をせき止め、水を利用する施設がダム。ためた水で敵陣を襲う戦法が大昔からあったそうだがロシアが侵攻したウクライナでは、今もダムが破壊され膨大な水が下流を襲い高齢者らが追われ逃げまどっている。水は原子力発電所の冷却水など、いろいろな新しい重要な用途や目的を持たされている。用水の供給によって大規模化した農業は一国のものではなく、遠い国々の食卓のありようも決めているのに。

 プーチン氏の「核の脅し」で始まったウクライナ戦争は新しい段階に入りつつあるようだ。反攻の報道と並行して和平や復興という言葉がニュースの中に加わることが増えた。しかし停戦の行方は、まだ見えない。プーチン氏は会見で隣国ベラルーシへの戦術核の配備を発表し、大陸間弾道弾の配備も発言している。

 上流への巨大なダムの建設着工直前の町に転勤したことがある。新住民として聴いた。「もしも、このダムが決壊したら―」。工事関係者が慎重に言葉を選び説明してくれた。「市街地は数メートルの深さの濁流にのみ込まれるでしょうね」。ダムは完成して、事故はない。爆撃も破壊も、ない。戦争は、絶対にしてはならない。下流域に住む者として、思う。(水)

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