安平町教育委員会は2024年度の高校入学者選抜で、追分高校に道外からの進学を含む推薦入学者選抜(30%)を導入することを明らかにした。入学者数が2年連続で20人を割っており、生徒の確保に全力を挙げる考えだ。
22日の町議会定例会で、小笠原直治氏の一般質問に答えた。町教委によると、追分は普通科高校で公共交通も充実していることから、地元や苫小牧市といった胆振管内だけでなく、近隣の千歳市、恵庭市などからも生徒が入学している。
しかし近年は、少子化や進路の多様化などの影響で、定員1学級(40人)に対し入学者数が22年度13人、23年度16人と2年連続で20人未満となっていた。来年度以降も20人を下回ると、道教委の公立高校配置計画で再編整備が検討される。
これを受け町教委では、希望する生徒に学校給食の提供を今年度からスタート。道外からの入学者受け入れ体制として、町内宿泊事業者の協力を得て2人分の部屋を確保するなど、「危機感を持って対策を講じる。高校の魅力を高めるため、ソフト的な支援も考えたい」と話した。