むかわ町の竹中喜之町長は22日、地元で記録的な不漁が続いているシシャモの資源回復、生態解明に向け、町や漁業関係者による新たな調査研究会を8月に立ち上げる考えを明らかにした。同日開会した町議会定例会で、中島勲氏の一般質問に答えた。
町によると、新たに設立する研究会は町、鵡川漁業協同組合、シシャモの研究に関わる道立栽培水産試験場、総合研究機構さけます・内水面水産試験場といった調査研究機関で構成。すでに各機関で行ってきた研究成果から課題を洗い出し、横断的に連携を図りながら資源回復を目指す。竹中町長は「課題が多いが、できることから取り組んでいく」との姿勢を示した。
また、11日に発生した浦河沖を震源とする地震について、12日以降の調査で町道14路線21カ所で路面沈下が起き、約880万円相当の被害があったことを行政報告した。人的、建物の被害はなかった。