白老町日の出町の認定こども園白老さくら幼稚園などを運営する浅利教育学園グループ(本部札幌市)は、横浜市を拠点に全国各地の保育園などで無料パン作り教室を開催している「日々のパン」(吉永麻衣子代表)によるパン作り教室を20日から、道内の関連保育園や幼稚園で実施している。白老さくら幼稚園が皮切りで、園児らがパンの手作りを楽しんでいる。
日々のパンは2022年9月から、親子交流や手作りの大切さを伝えようと、簡単に作ることができるパン作りを伝授する無料教室を保育園や幼稚園で開いている。20日までに全国約50園で開催し、親子計約1350人が参加した。
同グループは、園児がパン作り体験を通じ、食への関心を高めたり成長に良い刺激を受けたりすることが期待できると考え、開催を決めた。7月20日までに苫小牧、千歳、札幌などグループ10園で実施を予定している。道内での日々のパンの教室開催は初めて。
白老さくら保育園では、5歳児や保護者ら計44人が参加した。札幌市東区の山野寺桃子さんが日々のパンの講師として来園し、用意してきた生地をこねたり、成形したりして、パンが出来上がっていく工程を見せた。園児たちはポリ袋に入れた強力粉などを振り生地を作る体験をしたほか、山野寺さんが事前に焼いた試食用のパンを保護者と一緒に頬張り、笑みを浮かべた。
和田千春園長は「パン作りを初めて目の前で見た子が多かった。興味を持って自宅で作りたいという子もいて、思い出深い体験が提供できたのではと思う」と話していた。
教室で作った生地は、家庭で焼いてもらうことにし、それぞれ持ち帰った。