白老町若草町のウレシパの杜で17日、子どもたちが森遊びをした。町内のNPO法人ウレシパの杜、同お助けネット、ポロトの森フィールドミュージアムを考える会が主催。幼児から小学5年生まで24人が参加し、野鳥観察や宝探しなどを楽しんだ。
ウレシパの杜の山田和子理事長ら両法人の会員らが案内役を務め、樹木の説明をしたり、木に取り付けた銘板の音声コードから解説を聞く方法を伝授したりした。また双眼鏡を使って野鳥を観察し、鳴き声に耳を澄ませる時間も設けた。子どもたちはクイズが書かれたボードを手に解説に耳を傾け、アイヌ語にちなんだ動植物の名前などにも理解を深めた。
白老小学校4年の井澤乃愛さん(9)は「自然の中にどんな木や鳥がいるのか学んでいきたい」と話し、ウレシパの杜副理事長の鴻野剛一さん(55)は「地域の森の面白さや楽しみを知る入り口になれば」と期待した。
同法人は町と林野庁の協力で昨年、約300メートルの散策路を完成させた。地元の小学生が野鳥の巣箱を自作し、設置している。