アイスホッケーアジアリーグのレッドイーグルス北海道は19日、苫小牧市総合体育館で今季初の全体練習を行い、選手一人ひとりが陸上トレーニングに汗を流した。荻野順二新監督が率いる2023~24シーズンはリーグ制覇と全日本選手権優勝の2冠に向け、「成長」をチーム課題として掲げている。
この日は5月にチームに加わった小窪秀尚トレーナーの先導でウオームアップに取り組んだ後、懸垂や立ち幅跳びなど現段階の身体能力を測定した。
荻野監督は、監督として迎える初のシーズンに気を引き締めている。測定している選手たちへ声を掛けて盛り上げ、「みんなのチャレンジ(測定)にここまでの積み重ねが出ている」と満足げ。選手が最大限のパフォーマンスを発揮できる環境をつくりたいといい、「選手の主体性を生かし、チームの風通しを良くしていきたい」と話していた。チームは昨季、HLアニャンとのプレーオフファイナルで苦渋を味わった。「今季にどうつなげるか、スタッフを含め全員で自問自答しながら成長したい」という。
今シーズンからキャプテンに就任したFW中島彰吾は「選手一人ひとりがチームに何を還元できるか、主体性を持って考えられる集団にしたい」と決意を語る。新加入2選手やルーキー、新監督とチームが生まれ変わる中で「開幕まで『やってやるぞ』という気持ちを保てるよう、厳しいトレーニングもみんなでやっていきたい」と話した。
今年は3選手が新たにチームへ加わった。東洋大から入団したルーキー・DF武部太輝もトップリーグでのプレーに「今までと意識を変え、自主性を持ってチームの勝利に貢献したい」ときっぱり。栃木日光アイスバックスから移籍してきたFW牛来拓都は「まだ初日だが、楽しくいい雰囲気」とリラックスした表情でチームに溶け込んでいた。
同じく移籍組のGK井上光明も「チーム最年長だが、この年でも成長できる手本となりたい」と懸垂の測定にも積極的に取り組む姿勢を見せていた。
チームは6月いっぱい陸上トレーニングに励み、7月からは氷上練習を予定している。