苫小牧陸上競技協会が主催する厚真フィールドチャレンジ競技会が17日、厚真中学校のグラウンドで初めて開催された。同グラウンドを日本陸上競技連盟の第4種L(ライト)公認競技場として整備したことを記念し、新たに設けられた記録会。小中高校生が町内外から集結し、今年度新たに改修されたフィールドで日頃の練習成果をぶつけた。
第4種L公認競技場は、2022年度に新設された競技場。公認要件とされる競技施設の整備数が従来より少なく、地域の事情や特性を生かした競技会を開けるようになることなどが期待されている。
同チャレンジ競技会は、厚真町や町教育委員会、厚真陸上競技協会、地元少年団「厚真スローイングチーム」が共催し、年間4戦を予定する。第1戦の今大会には、胆振、日高を中心に道内各地から67人がエントリーした。
競技に先立つ開会式で、町教育委員会の遠藤秀明教育長は「今回がこけら落としとなる大会。記録を伸ばしたり、ステップアップのきっかけにしたり、これから成長する場として、この大会が末永く心に刻まれ、愛されることを願っている」と期待を込めてあいさつした。
競技は司会のユニークなトークを交えて進行し、投てき、走り幅跳び、走り高跳びなど全28種目を男女、年代別に和やかな雰囲気の中で行い、各種目で好記録が相次いだ。
小学5・6年男子ジャベリックボール投げに出場したえりも町の笛舞小学校6年の五十嵐懸一君(11)=えりもTFC所属=は「投げやすかったが、風が強かった」と振り返り、出場を予定している全道大会に向けて「50メートル以上を投げたい」と今後の糧にしていた。
競技の合間には、投てき体験や2人の100メートル走の合計タイムが35秒になるように走る一般参加型のFunチャレンジ部門もあり、楽しい時間を共有した。大会審判長の島崎鶴松さん(76)は「函館や札幌、石狩からも参加があった。町が記録会に力を入れることは素晴らしく、まちおこしにもなるのでは」と話していた。