レッドイーグルス 井上、牛来が入団 「新しい挑戦」に期待

  • アイスホッケー, スポーツ, レッドイーグルス
  • 2023年6月16日
荻野監督(中央)と入団会見した牛来(左)と井上

  アイスホッケーアジアリーグのレッドイーグルス北海道は15日、クラブ事務所=苫小牧市=で栃木日光アイスバックスから移籍したGK井上光明(36)とFW牛来拓都(32)の入団会見を行った。会見には荻野順二監督も同席し、両選手に「これまでのレッドイーグルスにない色を出してほしい」と期待を寄せた。

   レッドイーグルスのGKは昨季、成澤優太、小野田拓人の2人体制だった。プロ15年目と経験豊富な井上の加入で、選手層を強化したい考え。牛来はセンター、ウイングのどちらもこなせるユーティリティープレーヤー。悲願のアジアリーグ制覇、全日本優勝の2冠に向けたてこ入れとなる。

   井上は海外経験も豊富で、身長172センチと小柄ながら「ポジショニングでサイズをカバーするプレーが持ち味」。ここ数年は出場機会が少なかったものの、常に試合を想定した練習で技を磨いてきた。日本アイスホッケー連盟のアスリート委員を務めたり、SNS(インターネット交流サイト)での発信にも注力したりと、「オフアイスでもアイスホッケーのために何かできないか、と試行錯誤している」という。

   牛来は札幌市出身。幼少期から苫小牧でも試合をしていたといい、「苫小牧のファンに認めてもらえるようなプレーをしたい」と意気込んでいる。自身のプレースタイルを「目立つシュート力やスピードはない」と謙遜しながらも、「チームやラインメートを生かせるプレーで縁の下の力持ちとして活躍したい」と今季は30ポイントを目標に全力を尽くす。

   両選手はレッドイーグルスへの加入を「新しい挑戦」と捉えている。牛来はアイスバックスでの10季を一区切りとし、「これまでの経験をチームに還元し、この年齢からでもまだまだ成長できるところを見せたい」。36歳の井上も「気持ちはオールドルーキー。新しい環境で自分がどれだけやれるか楽しみ」とした。

   チームは15日から全体ミーティングをスタート。16日まで座学を行い、19日から陸上練習を開始する。

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