幼児の睡眠習慣 スマホアプリで改善

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  • 2023年6月14日

  

   スマホアプリを用いた1年間の睡眠指導で、幼児の睡眠習慣の改善が示されたと、大阪大の研究グループが発表した。

   幼児期の睡眠は将来の発達に影響を及ぼすが、日本の子どもの睡眠時間は世界一短いことが問題視されている。研究グループは、各家庭の実情に合わせた複数のアドバイスを送信し、うち一つを養育者が選択し実行する睡眠啓発アプリ「ねんねナビⓇ」を開発。大阪府東大阪市在住で(1)1歳半時点の発達健診を終えた子どもがいる(2)午後10時以降に就寝するなどの問題を抱える_という36の家庭を対象に、2017年9月~19年4月、このアプリを用いた睡眠指導を行い、1年間の睡眠習慣の改善効果を検討した。

   その結果、幼児の起床時間が早まる、寝付きが良くなるなど睡眠習慣の改善が認められ、養育者からは育児に自信が持てるようになったとの声が多く寄せられた。さらに、睡眠リズムが安定化した幼児では、発達面でも良い効果が認められた。一方で途中脱落者は8%にとどまった。

  (メディカルトリビューン=時事)

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