むかわ町の鵡川高校(柳本高秀校長)の2年生は12日、地域の課題と解決方法を見いだす探究学習「むかわ学」の一環で、町議会議員とのディスカッションを行った。町議9人を迎え、恐竜をコンテンツにした町のPR手法や商品開発、活性化事業について提案し、議論を交わした。
2年生がグループごとに5分ほどの発表を行い、実現性や事業にかかる予算、著作権取得の可否などに対し助言を求めた。菅原佑真さん(16)のグループでは、近隣の子育て世代をターゲットに、町内の公園に恐竜を使った遊具を設置することを提言。小中学生のアンケートや他自治体の人気がある公園の特徴など今後の予定も説明し、「土日に人が来てもらうためにどうしたら良いか。なるべく少ない経費で楽しいものをつくりたい」と考えをまとめた。
このほか、関心人口を増やすためのキャラクターを使った動画や町と恐竜を関連させた広告動画の作成、オブジェの製作などユニークなアイデアが数多く寄せられた。札幌市の大通公園での化石展示や売店の設置を考案するグループもあった。
高校生の発表を受けて、町議会の野田省一議長は「実現した時には効果や結果を最終的に判断される。大人たちを説得させられる提案が求められ、そのための高いエネルギーも必要になる」と期待を寄せた。生徒たちはこの日のやりとりを受けて、グループごとに提案した内容をブラッシュアップしていく。