むかわ町穂別地区が誇る特産品「ほべつメロン」の出荷が11日に始まった。とまこまい広域農業協同組合のほべつメロン生産部会(後藤馨部会長)の生産者22戸が作付面積約14・4ヘクタールで8月中旬まで出荷。道内市場やイベントで販売するほか、今年は香川県に出店する予定で、全国に穂別ブランドをアピールしていく。
この日は、穂別地区の石崎憲一さん(48)が育てたルピアレッド12箱分(4~6玉入り)を同農協穂別支所の野菜集出荷場で検査した。石崎さんによると、朝晩の冷え込みや冷たい風の影響、6月に入ってからは悪天候も続き、「厳しい時期があった」と言うが、「形が良く、ネットの張りも密で上々の出来に仕上がった」と話す。糖度は15・7度で、甘みがたっぷりと乗った。
同部会によると、今年は昨年より1日遅い初出荷となり、12日に札幌中央卸売市場で初競りが行われた。
今年度の目標は、生産量210トン(昨年度実績221トン)、取扱高は1億500万円(同1億1400万円)に設定している。後藤部会長は「生産量は減ったが、各地で高い評価をいただいている。今年も苫小牧市や札幌市を中心にギフトやイベントで出品していけたら」と意気込む。