11日午後6時55分、浦河沖を震源とした地震が発生し、震度5弱を観測した厚真町では、町職員や関係機関がすぐ対応に動き、けが人や店舗で商品が散乱するなどの被害は確認されなかった。
町は地震発生を受け、同7時に災害対策本部を立ち上げ。全職員を招集し、各地域を巡回した。報道陣に対応した宮坂尚市朗町長は「(胆振東部地震で)土砂災害が多発した北部地域を中心に点検したが、土砂災害などはなく、町民から被害やお店の陳列棚が倒れたといった被害は聞いていない」と説明。ただ、大きな揺れだったため「けがが心配され、丁寧に調査していく」とし、心のケアも含めて「福祉サイドからのアウトリーチもしていきたい」と話した。
町内のコンビニエンスストアなどの店頭で、物が倒れるといった被害はなかった。町表町の専門学生、藤井浩太さん(19)は「久しぶりに大きな揺れだったと感じたが、幸い被害がなかったのでよかった」と胸をなでおろしていた。
北海道電力では安全確認のため、苫東厚真火力発電所の2号機の運転を自動停止したが、点検の結果、異常がないことを確認した。