厚真町の住民団体「つむぎ」(村上朋子代表)は、富里地区の厚北地域防災コミュニティセンターならやまで「あつまるカフェinならやま」を開催している。地域住民が集まってお茶やお菓子を楽しみながら、体操やものづくりなどで体を動かすサロン。参加者の「やりたい」を実現したり、困り事を相談したりできる新たなコミュニティーとして定着しつつあり、今年度は来年3月まで月1回を予定している。
同団体は富里や幌内、高丘など北部地域の住民から「何かやりたい」との声を受け、昨年12月に活動をスタートさせた。これまでアレンジしめ縄やハーバリウム、壁飾りを作ったほか、ハンドマッサージなどその都度、参加者の希望に応じて講師を招き、カフェを楽しんできた。
3カ月ぶりの開催となった今月5日は10人ほどが参加。町内で美容サロンを経営する専門家を迎え、アロマオイルの解説を聞いたほか、クリームを使った足のマッサージを体験し、効果を実感した。富里地区在住の永澤愛子さん(61)は「血行が良くなり、体もポカポカ。心が穏やかになるし、何よりみんなでわいわいできるのが楽しい」と笑顔を見せた。
村上代表は「住民のニーズに応えられる人が町内にいるし、こちらが提案しなくてもやりたいことが寄せられてくる。困り事や悩み事を相談できる場にもなっている」と手応えを語る。「北部地域以外からも人が来て、新しいつながりが生まれつつある。上厚真地区の人たちとも一緒に何かできれば。誰かがどこかで接点を持てるようにしていきたい」と構想を語る。