強健流空手は、体のへその少し下にある「丹田」を中心とした動きを取り入れる。NPO法人として競技を通じた青少年の健全育成、社会貢献にも力を注ぐ。中学校教諭で空手歴30年の山田五郎代表(51)は「鍛練によって体と心を育てることができる」と話し、教育現場への働き掛けも視野に入れる。
幅広い年齢層が、それぞれの目的に合わせて稽古に励む。1年の始まりは樽前山神社の境内前で行う元旦稽古。6月は北海道神宮、7月には樽前山神社で演武を披露する。各種大会で上位成績を収める道場生もいる。
団体を広く知ってもらおうと2006年にNPO法人化し、市内中心部での清掃活動や青色回転灯装着車による地域の防犯パトロールも実施する。18年の胆振東部地震の際には、大きな被害を受けた厚真町へ菓子やタオル、下着を寄贈するなど、地域住民が安心して生活できる社会環境整備を目指しボランティア活動を推進する。
山田代表は「活気ある団体として全道に知ってもらえるよう、道場生を増やしていきたい。地域貢献活動にも引き続き力を入れる」と語る。
メ モ
少年部と一般の部の2コースがあり、60歳以上の道場生も所属。本部道場は苫小牧市元町3の6の12。問い合わせは山田代表 携帯電話090(1527)3819。