白老東高校の2年生53人は6日、町高齢者大学の学生で73~88歳の10人と家庭総合科授業の裁縫実習で交流した。生徒らは裁縫のベテランからアイロンや電動ミシンの扱い方などを学んだ。
地域人材の有効活用と世代間交流促進を目的とした同校と同大学の交流事業。昨年9月に調理実習を行ったのが初めて。今年度も継続し、今回は裁縫をテーマにした。
生徒はエプロンの袖ぐりや脇、裾などをミシンで縫うため、アイロンで折り目を付けたり、まち針で留めたりした。高齢者の学生らは授業補助として参加し、アイロンの置き方から針の管理、ミシンの運針や手の置き方など、慎重に工程を進めるようアドバイスした。
小川政博校長は「お年寄りが生徒一人ひとりを見てくれるおかげで、授業の安全性や生徒の安心感が高まっている。地学協働の理念にもかなっている」と話す。
指導に当たった町緑丘の吉田照子さん(73)は「手際が良く、一生懸命にやってくれてよかった」と笑顔。生徒の笹川修汰君(15)は「分からないことを親切に教えてくれてありがたかった」と話していた。