白老町は、町立国民健康保険病院勤務の医師に時間外手当を誤支給していた問題などを調査するため、1週間以内に調査委員会を立ち上げる。2日の町議会全員協議会(全協)で大塩英男町長が「早急に調査を進め、精度の高い報告ができるようにする」と方針を明らかにした。
この日は、民族共生象徴空間(ウポポイ)を運営するアイヌ民族文化財団に産業医として派遣している同院の医師に、時間外手当を誤支給していたことが明らかになった5月の全協での議論の続きをする場として開催された。
時間外手当の誤支給のほか、同院併設の老人保健施設に勤務する複数の会計年度任用職員の給与支給額が、条例に規定されている格付け額を上回っていた問題も持ち上がった。是正対象となる看護職や事務職は少なくとも5人いるという。
町では課長級の職員で「少数精鋭のチーム」の調査委を組織し、課題の把握や問題を明確化していくことを表明。大塩町長は「町の問題としてしっかり取り組み、解決策や再発防止策を判断していく」と説明した。