むかわ町は、苫小牧市から下川部淳さん(47)を1日付で地域おこし協力隊として任命し、2日に町役場で委嘱状を交付した。情報発信の知識やスキルを生かし、穂別キャンプ場を拠点にして施設の利用促進や地域の魅力発信などに幅広く携わっていく。
下川部さんは旭川市出身。仕事の関係で苫小牧に移住し、民間企業に務めた後、2012年に個人事業主となり、19年に情報通信業のJ―TRADE(ジェイトレード)合同会社を設立した。コワーキングスペース事業、IT技術を生かしたホームページの制作、胆振の魅力を伝える冊子「IBURI DOT SITE.」(イブリドットサイト)を手掛けた実績を持つ。
「まずは町の現状を把握し、何が課題なのかを地域に住む人の思いを優先して洗い出していきたい」と下川部さん。町からは、これまでの経営などから得た人脈、情報発信知識、スキルを、まちの発信や魅力向上に生かすことを期待されており、「町民にとって見慣れた風景が、実は素晴らしいものだということを、第三者の意見として発信できたら」と思いを語る。
竹中喜之町長は「これまでの経験、知見を生かしてむかわ町を大いに発信してもらいたい。五感と目標を持ってこの町を楽しんで」と期待を寄せた。