安平町早来大町在住の編田久乃さん(101)が、町から町民スポーツ賞を受けた。昨年の北海道マスターズ陸上競技選手権大会の「100~104歳クラス」において、2種目で優勝を果たした栄誉をたたえたもので、表彰式が2日に町役場総合庁舎で行われ、今後の目標などを語った。
同賞にはこれまで13人、2団体が選ばれており、編田さんは14人目の受賞者となる。
編田さんは、昨年8月に札幌市で開かれた道マスターズ選手権「100~104歳クラス」の男子砲丸投げで4メートル14、同円盤投げで9メートル01のいずれも大会新記録をマークし、2冠を達成。90歳以上の2種目、95~99歳の3種目と合わせ計7種目で道の最高記録を保持している。
陸上以外でも地域で行われる足腰しゃんしゃん教室に足を運ぶほか、老人クラブの活動として、アルミ缶や古紙回収などで得た資金を活用して車いすの寄贈を昨年まで20年以上にわたって続けてきた。
及川秀一郎町長から表彰状を受け取った編田さんは「たばこは一切吸わないし、お酒も飲まない」と元気の秘訣(ひけつ)を語った。「最近は年齢に勝てず、練習が十分できていない」と話したが、「考えているのは、9月に苫小牧市で開催される道マスターズ選手権。安心して無事に出られたら」と出場に向けて意欲を見せた。
及川町長は「マスターズの大会に出場するだけでもすごいこと」とたたえ、「今後もいろんなところに姿を見せてくれるだけで、みんなの励みになるし、われわれも目標に頑張ることができる」と受賞を祝福した。