白老町は1日、旅行会社大手JTBから町に出向する渋谷和憲さん(58)を新たな地域活性化起業人に任命し、委嘱状を交付した。任期は2025年3月までの1年10カ月。
渋谷さんは1965年生まれ、小樽市出身。1987年に日本交通公社(現JTB)入社後、2020年4月から23年5月まで北海道観光振興機構に出向。同地域支援本部長、同事業企画本部長付を経て、同30日の白老観光協会総会で同協会常務理事に就任した。
起業人としては、白老町ならではの旅行商品の開発などで地域ブランドを推進する。
渋谷さんは白老について「食と温泉と自然―魅力の全てが詰まった北海道観光の縮図のようなまち」と印象を語り、「ウポポイ(民族共生象徴空間)だけでなくアウトドアメニューも豊富。白老中を周遊してもらえる仕掛けをつくりたい」と意気込む。
より多彩で充実した観光商品や快適な観光体験の創出、提供する観光DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進は、大塩英男町長の公約「にぎわいを感じるまち」の目玉政策の一つ。委嘱状を手渡した大塩町長は「観光のスペシャリストとして、まちの発展に力を発揮していただきたい」と激励した。