白老町の北海道栄高校で1日、3年生を対象に租税教室が開かれた。室蘭税務署税務広報広聴官の山口潤一さんが講師を務め、税の仕組みや種類などについて解説。生徒約140人は、国民生活を支える税の重要性に理解を深めた。
山口さんは、日本には所得税や消費税、法人税など、直接税と間接税を合わせて約50種類の税があると解説。税の定義について「社会共通の会費であり、社会資本や公共サービスにかかる費用をまかなうために国民が負担するもの」と説明した。
「負担額は、できるだけ公平でなくてはならない」と、税の集め方をテーマにグループワークも行った。税の制度や使い道は法律で定められており、「法律は国民の代表の議員が国会で決めている」と解説。「法律に従って正しく納税し、かつ税の使われ方に関心を持つなど国民一人ひとりが建設的な議論を交わしていくことが大切」と強調した。
本間暁登(あきと)さん(17)は「社会人になって恥をかかないように税の納め方や使途について、しっかり学んでいきたい」と話した。