むかわ町が加盟する、恐竜化石を生かしてまちづくりを進める国内組織「にっぽん恐竜協議会」(会長、竹中喜之むかわ町長)に今年度、熊本県天草市が新たに加わった。5月下旬にむかわ町内と各地をリモートでつないで開催された総会で同市の加盟を盛り込んだ規約の改正案が提出され、可決された。
同協議会は、むかわ町をはじめ、兵庫県の丹波市、丹波篠山市、熊本県御船町など全国9自治体で構成。天草市の加盟により10自治体(6市4町)となった。
天草市は、鳥脚類恐竜(ハドロサウルス科)の歯が見つかるなど化石の産地。現在、御所浦白亜紀資料館の全面リニューアル工事中で、来年3月には新たな「御所浦恐竜の島博物館」として開館させる予定。市役所内には「恐竜の島博物館推進室」を設置している。
同協議会の事務局を務めるむかわ町経済恐竜ワールド戦略室は、新たな自治体の加盟について「九州地方から御船町に次ぐ2自治体目。地域の中で連携を図ることができるし、これを機に道内でも、他の関係自治体が参入するきっかけになれば」と期待する。
総会では、今年度も引き続き、恐竜化石を生かしたまちづくりの広報や各加盟自治体が開催するイベントへの協力・出展をするほか、自治体交流、加盟自治体の拡大に努めることを決めた。