ジョギングと環境美化活動を組み合わせたスウェーデン発祥の健康増進運動「プロギング」が5月27日、白老町内で初めて行われた。町内外から22人が参加し、走りながらごみを拾って交流した。
プロギングは、英語のジョギング(走る)とスウェーデン語のプロックァウップ(拾う)の造語。ごみを拾うことでジョギングの運動量が増え、参加者同士も交流できる効果があり、2016年にスウェーデンで始まった。活動は世界中に広がっており、国内では公式団体のプロギングジャパン(事務局・東京)が推進。この日の運動も主催した。
企画に携わった白老町在住でSDGs(持続可能な開発目標)の活動に関わっている毛笠史寛さん(36)は、今年4月に主催公認の認定プロギングリーダーを取得。その後、同団体の北海道支部長菅原康平さん(26)=江別市在住=に同町での運動の実施を相談していた。
この日は、家族連れや学生など若い世代を中心に参加した。白老駅北観光インフォメーションセンター前に集合し、国道36号やJR白老駅周辺の道道白老大滝線など5キロの道のりをウオーキングまたはジョギングをしながら、ごみを拾った。
空き缶やペットボトル、たばこの吸い殻などが約2時間で2キロ分で集まった。終了後は活動に協賛する町大町の地域食堂グランマでそれぞれ昼食を取り、交流した。毛笠さんは「参加者から『面白い』『またやりたい』という声をもらい、手応えを感じている」と振り返った。
次回は夏に町萩野地区での実施を模索している。