苫小牧港・西港のキラキラ公園でマメイカが釣れだした。美味な上にエギ(餌木)で釣れる手軽さもあって、女性ファンもいるのがイカ釣り。3時間で30匹釣った達人もいれば、半日粘ってやっと1匹という人もいるくらい釣果に差が出るのがマメイカ。釣法も多様でなんとも奥が深い。
5月下旬から釣れ始めた。北埠頭(ふとう)のキラキラ公園がポイントで角地と中間辺りに群れる。時間は朝方がいい。今年はサイズが大きく胴長の平均は6、7センチから大きいと10センチのものも上がっている。
釣り方はエギ、スッテ、浮き釣りと多彩だが、キラキラ公園での主流はエギと呼ばれる疑似餌を使った釣法。エギは1・5号程度の小さく軽いものが中心。これを海中に沈めるため、道糸は他より比重の大きいフロロカーボンの0・8号などが適している。
エギをキャストし、時間をかけて沈めた後はさおをあおってエギをしゃくり、誘いを掛ける。イカは朝夕は表層付近に浮き上がり、日中は深い層に潜るから、イカの遊泳層を見定めることが重要。イカがエギを抱いてさお先に重量感が伝わったらゆっくりとリールを巻いて取り込む。
本紙の情報協力店、苫小牧市入船町のエビス釣具店は「イカはエギを見切るので3匹釣ったら別のカラーに替えるとか、隣の釣り人と同じ色は使わないなどの工夫が必要。水温や活性が低いと、エギに近寄って来ても抱き付かずにプイと離れる。エギに乗ったら優しくあおってリールを巻いて」とこつを教えてくれた。
同店ではエギのほかにマメイカ用のスッテ仕掛け、浮き仕掛け、しゃくり機など多彩なイカ釣りの道具を用意して釣り人のニーズに対応している。