睡眠時間は長過ぎても短過ぎても死亡リスクが高まるとされているが、十分な身体活動によって、そのリスクが低減される可能性があると、中国の研究グループが発表した。
研究グループは、2013年から15年にかけて行われた英国の大規模研究に参加した9万2221人(平均年齢62・4歳、女性56・4%)のデータを解析。7日間測定した身体活動量と睡眠時間、死亡リスクの関係を調べた。
分析の結果、活動量が多い人では睡眠時間と死亡リスクに関連はなかったが、活動量が少なく睡眠時間が短い(6時間未満)と16%、長い(8時間以上)と37%死亡リスクが高かった。活動量が中程度の人では、短時間睡眠の場合のみ死亡リスクが上昇していた。
研究グループは「中高年層の早期死亡を予防するには、身体活動と睡眠時間の両方をターゲットにすることが効果的だろう」と考察している。
(メディカルトリビューン=時事)