白老文化観光推進実行委員会(熊谷威二会長、会員31人)は29日、しらおい創造空間「蔵」で通常総会を開いた。会員や来賓ら23人が出席し、昨年度の事業と決算報告のほか、2023年度活動方針や事業計画を承認した。
熊谷会長は「町民ぐるみの芸術祭としていくため、一人でも多くの共感を頂き、白老を代表する行事として定着させたい。まちの原石や宝を町民みんなで磨き上げてダイヤモンドにしよう」と呼び掛けた。
活動方針の審議で同実行委は、「ルーツ&アーツ白老」が文化庁の文化資源コンテンツ創成事業「日本博2・0最高峰の文化資源の磨き上げによる満足度向上事業(委託型)」の継続採択を受けたことを報告した。
事業としては、▽町ゆかりの版画家、故大野重夫氏の作品展▽虎杖浜、社台両地区にある屋外写真展の保全活用▽地域文化や歴史を学ぶ体験プログラム▽アイヌ文化伝承者をメインMCに据えた音楽ラジオ番組制作▽「伝統と創造、音、食、市」をコンセプトとしたイベントの開催―など、町ならではの豊かな食材や地域資源、特産品を生かし、磨き上げ、発信する取り組みを盛り込んだ。