厚真町と岩手県奥州市(旧前沢町)の姉妹都市締結40周年を記念して製造した特別純米酒「かけ橋」のお披露目会が29日、厚真町本郷のこぶしの湯あつまで開かれた。町内の関係者ら約30人が集まり、二つのまちの力を合わせてできたオリジナル酒の味と香りを堪能した。
かけ橋は、奥州市前沢にある老舗酒蔵「岩手銘醸」が厚真町富里の米農家、佐藤泰夫さん(67)が育てた日本酒好適米「彗星(すいせい)」を使って醸造。1983年に姉妹都市締結をした二つのまちの関係が「今後も変わることなく続く”架け橋”となるように」との思いを込めて名前が付けられた。
お披露目会で、宮坂尚市朗町長は「念願のかけ橋が皆さんのお口元に届く。厚真町と奥州市前沢のご縁がさらに深まっていくきっかけになれば。次世代へとつなぐ一歩にしたい」とあいさつ。町議会の吉岡茂樹副議長は「厚真町のお米と奥州市のお水、歴史ある岩手銘醸が力を合わせた。姉妹都市40周年を記念する大きなこと」と述べた。
特別純米酒は4合瓶(720ミリリットル)のみで、価格は1本2200円。Aコープ厚真店、ハマナスクラブ厚真藤井店、山田商店で取り扱っている。