安平町早来地区の小中一貫の義務教育学校「早来学園」(山田誠一校長)で27日、運動会と体育祭を一本化した「スポーツフェスティバル」が初めて開かれた。好天に恵まれ、児童生徒は保護者や仲間の声援を受けて、グラウンドを元気いっぱいに駆け抜けた。
今年度開校した早来学園では、速さを競う徒競走を行わなかった。「スポーツは本来楽しむもの。運動が得意な子も、苦手な子も楽しいということを感じ取ってもらいたい」と山田校長。1~6年生には出たカードでそのままゴールできるかが決まる運命走、7~9年生には縄跳びや平均台といった障害物をクリアしてからゴールする競技など、バラエティーに富んだプログラムを用意して進めた。
児童生徒混合の団体種目では、玉運びリレーやバケツキャッチ、玉入れを三つの学年が力を合わせて取り組んだ。5年生の川田綾音さん(10)、3年生の優里奈さん(8)は「楽しかった。自分の練習してきたことを思い通りにできた」と口をそろえた。
また、7~9年生は、ボールを高く上げてキャッチするなど、競技の中で会場を盛り上げるパフォーマンスをそれぞれ演出し、観客を笑顔にした。
児童生徒会会長を務める9年の鈴木仁さん(15)は「少ない時間の中での準備、練習となったが、全員が集中してできたと思う。この経験を今後の学校生活で生かし、早来学園の伝統をつくっていけるように努力していきましょう」と結束を呼び掛けた。