苫小牧川に近い苫小牧市啓北町の道道苫小牧環状線沿いに、4月にオープンしたばかり。かつて市内勇払にあった老舗ラーメン店で手ほどきを受けた灰野清孝店主(58)が、厨房(ちゅうぼう)で腕を振るっている。
一押しは、老舗スープの味に独自のアレンジを加えた、豚骨ベースで塩味の「ラーメン」(890円)だ。
スープ作りは毎日、営業を終えてすぐに始める。鍋に豚骨を入れ、ネギやショウガなども加えて数時間、強火で煮込む。浮いてきたあくや脂を小まめに取り除くと、細い縮れ麺と絡むまろやかなスープが仕上がる。
トッピングしている軟らかいチャーシューは、このスープで煮た後、特製しょうゆだれに数時間浸し、味を染み込ませている。メンマはあく抜きを繰り返して使い、麩(ふ)やネギも載せ、自慢の一杯を完成させている。
「(ラーメンは)しょうゆ味にも対応します」と灰野さんは言い、「年配の人にはここのラーメンなら食べられる、と喜んでもらっている。スープも残さず食べてくれると、うれしいよね」と笑顔を見せた。
このほか、甘じょっぱいたれを絡ませた家庭的な味の「かつ丼」(890円)や、ラーメンとミニかつ丼のセット(1290円)も提供している。
注文時に「民報を見た」と伝えると、6月3日までラーメン1杯の大盛りサービスが受けられる。
苫小牧市啓北町2の11の8。営業時間は午前11時~午後2時。日曜定休。電話0144(77)2256。