厚真高校(佐瀬雅彦校長)が25日、厚真町幌内にある高橋農園で田植え体験を行った。暑い日差しが注ぐ中、1年生26人が手植えに挑戦し、米づくりについて学んだ。
農作業を体験することで、町の基幹産業への理解を深めてもらおうと企画。農家のアドバイスを受けながら、田植えから稲刈りまで一連を体験できる町観光協会主催の「田んぼのオーナー事業」を活用している。
生徒たちは、はだしで横一列になって田んぼに入り、根気よく約3アール分に「ななつぼし」の苗を植えた。最初は慣れない作業にぎこちなさも見られたが、泥だらけになるにつれて緊張が解け、田んぼ内には歓声と笑顔が広がった。
工藤龍将さん(15)は、初めての田植え体験に「最初は違和感があったが、やっていくうちにちゃんと歩けるようになったし、楽しかった」と振り返り、「これまでご飯を残すこともあったが、大変な思いをして米を作っていることを知り、これからはおいしく食べようと思った」と話していた。