総務省は25日、マイナンバーカードを取得した人に提供する「マイナポイント」について、誤って別の人に付与するケースが富山県高岡市や北九州市など90自治体で113件あったと発表した。自治体の支援窓口で手続きにミスがあったためとみられる。
カード取得者がポイント付与の対象となるキャッシュレス決済サービスをシステム上で登録する際、IDが分からないなどの理由で途中で申し込みを断念し、ログアウトしなかったのが原因。その後に別の人が手続きを開始し、前の人が受け取れるはずだったポイントが付与されるといった事例があった。
総務省は昨年8月、こうしたケースについて初めて報告を受けた。これまでもログアウトの徹底などを自治体に要請してきたが、改めて注意を呼び掛ける。また、同様のトラブルが他にもないか確認を進める。
現在実施中のマイナポイントのキャンペーンは、カード取得で最大5000円分、「マイナ保険証」の利用申し込みと公金受取口座の登録で各7500円分のポイントが付与される。ポイントの申込期限は9月末となっている。