白老町のポロト湖上流部のウツナイ川沿いに、クリンソウの群落が赤紫色の花を咲かせている。サクラソウ科の多年草で高さは40~80センチほど。渓流に沿った明るい林の中に生える。何段にも重なって咲く花が、五重の塔などの屋根に立つ九輪に似ていることから名付けられたという。
町内在住の男性読者(69)が20日、苫小牧民報白老支局に投稿した。「毎年、川沿いに咲くのを楽しみにしている。訪れる人と分かち合いたいので、花を見つけてもそっと見守るだけにして」と話す。
今時期が見頃で、川面の上を風が吹き抜けると花の列が一斉に揺れ、緑の中に色鮮やかに映える。6月中旬まで楽しむことができそうだ。