むかわ町穂別富内の建設会社「山越組」が、公益のために多額の私財を寄付した団体に贈られる「紺綬褒章」を受章した。23日に町役場で伝達式が行われ、同社の山越早苗代表取締役は「身に余る受章で身の引き締まる思い」と謝辞を述べた。
同社は昨年1月、穂別博物館の再整備の一助にしてほしいと町に1000万円を寄付した。今年1月28日付で国から発令があった。町は現在、胆振東部地震からの「復興拠点施設」として、穂別博物館と周辺エリア一帯の整備に向けた事業を進めている。
博物館の新設は故山越弘前社長の強い思いでもあることから、竹中喜之町長は「いよいよ博物館構想が動き出す。先代の熱い思いを受けて有効に使わせていただきたい」と述べ、山越代表取締役は「先代の遺志を受け継いで、どうやって町に貢献していけるか考えながら努力をしていきたい」と気持ちを新たにしていた。