ジャニーズ事務所のジャニー喜多川前社長(2019年死去)による性被害を告発した歌手のカウアン・オカモトさん(26)ら元所属タレントの2人が16日、立憲民主党による国会内でのヒアリングに応じた。オカモトさんは「芸能界に限らず、未成年者が立場が上の人の要求を拒むのは難しい。被害者が生まれないための法整備を強く願っている」などと訴えた。
オカモトさんは、2012年に15歳で事務所入りした1カ月後にジャニー氏の自宅マンションで性暴力を受けたとし、被害は退所する16年までに計15~20回に上ったと証言。刑法や児童虐待防止法の改正を念頭に法整備を求めた。
共に出席した俳優の橋田康さん(37)は、13歳の時から2回被害を受けたとし、「第三者機関を設置することで、リスクを背負って声を上げなくても済む環境ができる」と述べた。
出席議員から藤島ジュリー景子社長の謝罪に対する受け止めを問われ、オカモトさんは「感謝している。第一歩だ」と語った。橋田さんは「芸能界のトップを走り続けてきた会社。新しく道しるべを示してほしい」と話した。
会合には法務省や警察庁、こども家庭庁の官僚らも同席した。