北海道で過ごす4回目の春 木下(きのした) 知佳(ちか)

  • ゆのみ, 特集
  • 2023年5月16日

  ばたばたと過ごしているうちに、北海道での4回目の春がやって来ていた。4月は有給休暇を頂き、ゆっくり過ごそうと思っていたのだが、個人事業の仕事が忙しくて休みらしい休みをほとんど取れず、春を楽しむことができなかったのが悔やまれる。

   今年は過去に例のないほど春の到来が早く、とても驚いた。安平町では例年より1週間ほど早く桜が開花。次々といろんな花が咲いていき、ゴールデンウイークにはすでにチューリップが咲いていた。

   4月上旬に盛岡市へ旅行した際は、その数日前から気温が高い日が続いていたため例年より2週間ほど早く桜が開花し、奇跡的に盛岡の桜を楽しむことができた。盛岡市の桜の名所である「石割桜」の桜の木だけでも写真を撮っておこうと訪れてみると、小さな花がちらほら咲いていて、地元の方や観光客が思いがけない桜の開花を喜んでいた。

   北海道の桜の名所といえば、函館市にある「五稜郭」が有名。大阪に住んでいた頃から、いつか桜が咲く時期に行ってみたいと思っていたのだが、いまだかなわず。今年こそと意気込んでいたのだが、函館市の桜は4月14日に早々と開花してしまい、大阪へ帰省するタイミングとかぶってしまったので結局行くことができなかった。来年以降の楽しみとして取って置こう。

   間もなく春から初夏へと移り変わり、安平町では菜の花が咲く季節となる。この花も例年より少し早く開花しているよう。満開になるのが待ち遠しい。

   私の執筆は今回で最後になります。1年間、読んでいただいた方々に感謝致します。

  (元安平町地域おこし協力隊)

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