梅雨明け後の暑さで心血管リスク高まる

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  • 2023年5月16日

  高齢者では、梅雨明け後の1カ月間の気温が高いほど心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患で救急搬送されるリスクが高まることが分かったと、岡山大大学院の研究グループが発表した。

   研究グループは、2012~19年の梅雨入りから梅雨明け3カ月までの間に岡山市内で心血管疾患で救急搬送された65歳以上の6527人のデータと気象庁のデータを分析。梅雨時、梅雨明け1カ月後、2カ月後、3カ月後に分けて、気温上昇と心血管疾患との関連を調べた。

   その結果、気温と救急搬送リスクの関連性は梅雨明け1カ月後に最も強かった。また湿度、気圧、微小粒子状物質(PM2.5)の影響を調整した分析の結果、この時期の気温が高いほど心血管疾患にかかりやすいことが分かった。特に、発症前1時間以内の短時間の急な猛暑と、発症前1日以内に暑さにさらされた人でリスクが高かった。

  (メディカルトリビューン=時事)

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