苫小牧市は13日、65歳以上や基礎疾患があるなど重症化リスクの高い人、医療従事者らを対象とした新型コロナウイルスワクチンの追加接種を開始した。感染症法上の分類が季節性インフルエンザと同じ「5類」引き下げとなって初めての接種機会。市内の医療機関45カ所で随時、個別接種を展開する。
このうち沖医院(旭町)は15日、医療従事者向けにワクチン接種。看護師が慣れた手つきで作業し、接種を受けたみかみ歯科・矯正歯科医院(同)の三上格院長(64)は「感染予防のため打ちにきた」と話す。みかみ医院は引き続き感染症対策を徹底した診療体制を敷いており、「5類に下がっても安心できるわけではない」と気を引き締めていた。
国は来年3月末までワクチンを無料で打てる「臨時接種」の位置付けを延長。市は8月末までは高齢者らを対象に春接種を実施し、9~12月の秋接種で改めて5歳以上に追加接種を行う。