ジャニーズ事務所は日、元所属タレントの男性がジャニー喜多川前社長(2019年死去)からの性被害を告発している問題を巡り、見解を発表した。公式サイトに公開した動画で藤島ジュリー景子社長は、「被害を訴えられている方々に深く、深くおわび申し上げます」と頭を下げた。
メディアなどから寄せられた質問には文書で回答。告発について、「事務所の存続さえ問われる、極めて深刻な問題だと受け止めた」とした。喜多川氏の性加害について、藤島社長は「知りませんでした」としながら、改めて事実確認を行うとし、「問題が無かったとは一切思っておりません。そのような行為自体は決して許されることではない」などとつづった。
再発防止策として、社外取締役を迎え入れて経営体制の見直しを進め、被害の相談を受ける外部窓口を月内に設けることなどを明らかにした。その上で、「今すべきはこの問題から逃げることなく、被害を訴えてこられた方々に向き合うこと」として辞職は否定した。
この問題では、先月12日に、歌手のカウアン・オカモトさん(26)が記者会見し、同事務所在籍中に「(喜多川氏から)15~20回ほど性的被害を受けた」と明かした。告発を受け、ジャニーズファン有志でつくる団体が性加害の検証を要望する約1万6000筆の署名を提出するなど、事務所の対応を求める声が広がっていた。